【売り手市場の終焉】無能なSEは淘汰される

システムエンジニアは人手不足で超売り手市場です。そんな言葉をまだ信じていますか。
確かに、システムエンジニアは会社の数も多いので、どこかの企業には就職できるかもしれません。
しかし、あなたはシステムエンジニアの構造をきちんと理解した上で、働きたいと思っていますか。
近年はAIの急激な発展もあり、既にシステムエンジニア業界でも変革は発生しています。
今回は、これからシステムエンジニアが直面する現実、未来に向けてどうすれば良いのかを考えていきます。

※今回の話はIT技術でビジネスをしている会社が中心となります。IT企業は、ほとんどがこのビジネス体系になるのですが、自社だけですべて完結している、グループ会社のみで完結している企業は当てはまらない場合もありますのでご注意ください。

これまでのIT業界

まずは、これまでのシステムエンジニア業界の構造について整理します。
簡単に言えばIT業界はピラミッド構造(図1)になっていました。
(過去に解説した記事があります「【人権なし?】末端SEの末路(IT企業のピラミッド構造)」)

表1 IT業界のピラミッド構造の特徴

ピラミッド構造の特徴を表1に整理します。

表1 IT業界のピラミッド構造の特徴

※1推定年収は管理職を除く一般社員(新入社員~リーダークラスまで)の想定です。会社によってもちろん異なりますので参考までに。

これからのIT業界

現在、変化がはじまっているIT業界は今後どうなっていくのでしょうか。
近年の企業の動きや、AIの発達、人材の動きを見ていると図2のようにピラミッド型からタワー型になってくると予想します。

図2 これからのIT業界

それぞれの層でどのような事が起きるのか予想します。

⓵元請け企業(成長し続ける)
元請けが多い大企業はAIの発達によって、案件が増加する可能性が高いです。戦力を増やしたい大企業も多いですので今は転職の狙い目になっています。AIの発達で人月商売は減ってくると予想されますので、プロジェクトマネジメントもこれまでのやり方ではなく、AIを活用できる人材が必要になってきます。

⓶下請け企業(一番割に合わない可能性)
一番大変になる可能性があります。
チーム管理力も技術力も必要なので、AIの登場による変革期では一番しわ寄せがくるでしょう。
悪く言えば、中途半端な立ち位置の企業ですので、優秀な人材が抜けやすい(転職しやすい)です。元請け企業からの発注は減りませんが、工数はどんどん減っていくので、AIを活用して少ない人材でやっていけるのか、その仕事に見合った給料が貰えるのかが鍵になります。

⓷孫請け企業(縮小だが強みを生かせれば)
プロジェクトの管理は行わないが、技術力を多く提供するポジションの企業が多いです。
今後のAIによる効率化では、削減される側なので基本的にプラスにはなりませんが、高い技術力でAI開発に対応できる場合は、技術力が不足する企業のパートナー企業として重宝される可能性もあります。

⓸ひ孫請け企業(存続すら危うい)
AIの影響を一番受けます。試験要員やサポート要員、設計や開発も行うかと思いますが、代替可能な作業をすることが多いため、仕事も少なくなり、会社自体も存続が難しい企業もどんどん出てきます。
プロジェクトの効率化をする上で、真っ先に切られる立ち位置であり、既にその流れは来ています。

今後SEはどうすれば良い?(実体験を踏まえて)

これからのIT業界でSEはどのように考えていけば良いのでしょうか。
状況と考え方を下記に整理していきます。私の主観ですので参考程度に聞いてください。
(私自身は中堅会社で元請け、下請けの経験があります。大企業や多くのパートナー企業との仕事経験もあるため参考になると思います。)

これからIT業界を目指す人
未経験からIT業界を目指す難易度は上がっていくと想像できます。規模が小さいSES企業は今でもそうですが、ただの労働力として扱われるので避けましょう。(未経験歓迎の罠を避けよう)
未経験でいきなり大手は難しいかもしれませんが、目指せる人はAIを使いこなせるという武器を使って売り込みましょう。今後はAIツールなどを使いこなせることが武器になってきます。
自社開発をしている中小企業や、特定の事業や技術に特化している企業は、今後も生き残っていく可能性が高いので、大手が難しい場合は未来の転職も考慮して考えてみましょう。

元請け企業にいる人(技術がわかるPMへ)
企業としては安泰かもしれませんが、あなた自身は安心できません。
もし、あなたが顧客調整や進捗管理、資料作成しか行っていないようなPMの場合、ビジネスの転換期には対応できません。判断する立場のあなたもAIの知見は必要になりますし、AI使ったビジネスの提案力も必要になります。
AIが生活にしみついている若者世代や、プレイングマネージャーとして即戦力でやってくる転職者に立場を奪われるピンチの到来でもありますので、流行や世間の流れには常に把握しておきましょう。

下請け(2次請け)にいる人(変わるか、進むか)
元請けから人月商売で仕事を貰っている人は覚悟を決めましょう。
AIの発達は人材の代替となるので、メンバーは減っていき、元請けからの報酬も減ります。AIの学習が難しいニッチな業務知識で勝負する人は、生き残り続けますが、大きな利益は生めなくなっていきます。
このゾーンにいる人は、元請け企業への転職をするのか、今の会社で成り上がっていくのかの2択ですが、私は転職できるならしたほうが良いと思います。

孫請け・ひ孫請け企業にいる人(動くしかない)
すぐにでも動くべきです。
単純作業が多い仕事をしている場合は、資格や経験を武器にして、下請け以上に転職していきましょう。今の会社に居続けても、商流が深すぎて給料が上がらないどころか、会社存続の危機という可能性も出てきます。

まとめ

今回はIT業界の現状とこれからについて話してきました。
IT業界はAIの登場で大きな変革中であり、今後多くの企業とシステムエンジニアが今とは全く違う状況になるでしょう。
この変化の波の中で何もしなければ、あなたはおそらくつらい未来を過ごすことになるでしょう。
これからIT業界を目指す人、ずっと同じことを続けていたSEなどは未来をよく考えて行動するタイミングです。

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