【悪影響もある?】優秀な人がチームにもたらしたこと

仕事をする上でチームワーク、コミュニケーションは非常に大切です。私はシステム開発の現場に数年勤めており、今は30名ほどのチームで日々働いています。この数年の間に何人もの人がチームを離れたり、新しい人が入って来たりを繰り返していますが、今回はそんなチームの中でもより優秀であったある人物の話をしたいと思います。

優秀な人(ここでの定義)

今回話す「優秀な人」は能力が高い人です。高い技術力を持っていて仕事を終わらせる能力が非常に高い人でした。仕事をする上で大切なことはいくつかありますが、単純な技術力、コミュニケーション能力、管理能力など誰が見てもチームの中で突出している人物でした。その人は作業者の立場なのですがチームで分担する作業を一人で行えるほど優秀ということです。
システム開発を例にすると、プログラムに詳しい人、設計が上手な人、データベースに詳しい人、スケジュール管理ができる人などは多くいますが全てを兼ね備えた人は中々いないですよね。

優秀な人がチームにもたらすメリット・デメリット

そんな優秀な人がいても結果としてチームはうまく機能しませんでした。生産性が低下し、システム障害がいつもより多く発生する結果となりました。なぜこんな結果になったのが私の現場で実際に分析した結果を踏まえて以下にメリット・デメリットととして記載します。

メリット

チーム全体のレベルアップにつながる
→高いスキルを持っている人がいるとチームメンバーに知識の共有ができるためチーム全体のレベルアップが狙えます。(スキル共有の機会を管理者が作ってあげるなどすれば効率的)

競争意識が生まれる
→優秀な人がチームにいる場合、他のメンバーもスキルを高めようとするため競争意識が生まれ、個人のスキルアップに繋がります。

生産性が向上する
→高いスキルで効率的に仕事を行うため生産性が上がります。ただしタスクの偏りには注意が必要です。

リーダーシップを発揮する
→高いスキルを持った人がリーダーシップを発揮することでメンバーの技術的なサポートを行いチーム全体のパフォーマンスを向上させます。

デメリット

タスクが偏る
→優秀な人は効率的にタスクを処理できるため他のメンバーより多くのタスクを任されることがあります。また難易度が高いタスクも任されることが多いためチームのタスクに偏りが生まれます。(タスクの偏りはメンバーの成長を妨げ、不満の原因になります)

チームに一体感が生まれない
→メンバーのスキルや仕事スピードに大きな差があるため、メンバーのやる気やモチベーションにギャップが生まれます。そのためチームとして一つの目標に向かう、協力する意識が薄れてしまいます。

他メンバーのモチベーションが低下する、チームのレベルが下がる
→優秀なメンバーの能力に圧倒され他メンバーのモチベーションが下がる場合があります。圧倒的に優秀な人がいると他メンバーは成長や貢献が正しく評価されないと感じることがあるためモチベーションが低下し、結果的にチームとしてはレベルが下がってしまいます。(管理者がきちんと評価しメンバーの意見を聞くことが大切)

ミスリードに気づけない
→優秀な人の意見がそのまま通ってしまう状況です。あの人が言っているなら正しいだろうという考えに至ってしまうと万が一の時に気づけません。優秀な人でも完璧ではないためその人の意見を鵜呑みにするのは危険なことです。 このように優秀な人がチームにもたらす影響は表裏一体で少し間違えばマイナスなことが多くなってしまいます。


実際に私の現場では優秀な人にタスクが集中し、負担がかかったことが原因となりデメリットで上げたことが多くなりました。優秀な人がいることはチームにとってはもちろんプラスなのですが、チームワークという面で見れば問題があったということになります。
私の現場では今回のことを通して、チームメンバー一人一人の話を聞き、チームとしての方向性を決めることで改善中になります。

まとめ

今回は優秀な人がチームにもたらす影響について話してきました。
優秀な人材がいるということはそのチームにとってもプラスになることは多いです。ただしその優秀な人に頼りすぎたりしてしまうと、チームで働いている以上マイナスな面も出てきてしまいます。
一人の活躍には限界がありチームというのはそれを補い合うためにあります。特にメンバーを管理する立場の人はチームの状況をきちんと把握することが大切になります。特に優秀な人には負担が他メンバー以上にかかることが多いので、そうなったときにマイナス面が多く発生するため注意しましょう。

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