サラリーマンとして働いて数年が経ち、私も様々な知識が増えてきました。知識が増えていくと日々働いていく中で「これおかしくね?」「なんでこんなルールがあるの?」など働き方に対する疑問が増えてきました。会社には「昔からこうだから」とか「他もこうしてるから」など実は違法だけどそれがまかり通ってしまっていることが良くあります。
今回は「裁量労働制」に視点を当てて「裁量労働制だと違法になる」ケースを紹介したいと思います。会社の上司や管理職なども知らないということは珍しくないので覚えておきましょう。
今回紹介するケースはあくまで裁量労働制でNGな一例になります。
そもそも裁量労働制って何?という方はまず以下の記事をご確認ください
【就活生必見】裁量労働制に騙されるな!~SEには不向きな制度~
仕事の進め方やスケジュールを指示される
裁量労働制は本来労働者に仕事の進め方を任せるという制度なので、仕事の進め方を指示する、細かいスケジュールを指定するのは違法になる可能性があります。働き方は任せますというのが裁量労働制なので裁量がない裁量労働制としてこれは問題になることも少なくありません。
特にIT関連の仕事(システムエンジニア、プログラマなど)は裁量のない裁量労働制が多いイメージがありますので注意してください。
定時が決められている
出勤・退勤時間が決められていることも裁量労働制ではNGです。出勤・退勤時間を決めることは労働者の勤務時間を決めていることと同じなので裁量がないとみなされます。定時に出社せずに遅刻して給料が減らされたなどは完全に違法行為になるので注意しましょう。
残業時間が多すぎる
裁量労働制ではみなし時間(例えば1日9時間働いたとみなして給料を払いますという取り決め)があります。みなし時間と実労働時間がかけ離れている場合は会社にみなし時間を見直してもらう必要があります。例えばみなし時間だと月20時間残業している計算だが実際は月60時間残業している場合は40時間分の作業が多すぎるということになります。(労働者の能力にもよりますがみなし時間とあまりにかけ離れている場合は仕事量の問題かと思います。)
深夜労働や休日出社を指示される
深夜労働や休日労働を指示される、または深夜・休日に仕事をしなければ終わらない仕事量は違法になります。
まとめ
今回は裁量労働制で違法になるケースをいくつか紹介しました。裁量労働制は個人的な意見だと古い会社で正しく導入できているケースはあまりないのかなと思います。特に私が経験したIT業界では裁量のない裁量労働制が多くありますのでご注意ください。
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