仕事をする上でチームをまとめるリーダーの存在は非常に大切です。リーダーの人間性、技術力によっては商品の品質、さらにはチームの雰囲気まで変わってしまいます。
今回はリーダーってどういう人?リーダーによってチームはどう変わる?のかを説明したいと思います。ちなみにこれは私が研修で学んだ内容になります。さらには実際に仕事をして、どんなリーダーがいたのかをご紹介します。特に新人時代はリーダーの存在が大きいので参考になるかと思います。リーダーを目指す人、すでにリーダーの人もどんなタイプのリーダーがいて自分は何を目指すべきなのかを考えてみてください。
※研修で学んだ内容を私なりの言葉で伝えます。
リーダーの役割とは
皆さんはリーダーといえばどんな仕事を想像するでしょうか?
進捗管理?顧客交渉?見積?
一言でリーダーといっても様々です。チームリーダー、プロジェクトリーダーなど「リーダー」という役割にも様々です。
では、リーダーにはどのような役割があるのでしょうか。主に以下の3つに分けられます。(図1参照)
- 業務遂行・管理の役割
→安全・確実・計画性のある業務プロセスを遂行する
- 教育・指導者としての役割
→部下・後輩の能力を高め、長期的に組織のパフォーマンスを向上させる
- プレーヤーとしての役割
→自らがプレーヤー(作業者)として動く
リーダーの人は自分の立場によって責任が変わってきます。
リーダーですから当然チームメンバーがいるわけで、メンバーに対しては「教育・指導者」としての責任があります。
逆にもちろん上司もいるわけで、この場合は自分が部下・後輩として「報告・連絡・相談」を欠かしてはいけません。
どの立場でもチームリーダーに必要なことは「信頼できる人」になることです。
信頼される人になるには以下の5つが重要です。
- 他社の立場になって考えられる、配慮ができること
- 先見性があること、計画性があること
- コミュニケーション能力があること
- 判断能力があること
- 自分に厳しいこと(仕事の仕方、目標、リスク管理など)
信頼できないリーダーはチームの士気をさげ、不満だらけになってしまいます。
皆さんも信頼されるリーダーを目指しましょう!
リーダーシップの4つの型
リーダーは以下の4つのタイプに分類分けできます。皆さんはどのタイプのリーダーか、どのタイプのリーダーになりたいか考えてみてください。
- ①牽引型リーダー
- ②緻密型リーダー
- ③奉仕型リーダー
- ④ビジョン型リーダー
では各リーダータイプを詳しく見ていきましょう。
- 牽引型リーダー
【特性】強力なリーダーシップ・自身でメンバーを牽引する
【モデル】スティーブ・ジョブズ、織田信長
【有効性】メンバーが未成熟な場合に有効
【行動要素】自分の経験をベースに指示を出す、自分の方針に部下を従わせる、思い付きを形にする、部下を畏縮させる、ビジョンがはっきりしている
- 緻密型リーダー
【特性】的確な指示を出し、理論性、説得性でメンバーを導く
【モデル】ビル・ゲイツ、諸葛孔明
【有効性】メンバーが未成熟な場合に有効
【行動要素】個人の役割をはっきりさせ合理的な根拠に基づいて明確な指示を出す、標準的な作業手順などのルール整備をしている
- 奉仕型リーダー
【特性】メンバーの意欲・環境を整え、尽くす力で仕事の能率を上げる
【モデル】上杉鷹山
【有効性】メンバーが成熟している場合に有効
【行動要素】自分もチームの一員としてメンバーを対等に扱う、気軽に接することができてメンバーへの心配りでやる気を高める、メンバーからの提案を積極的に受け入れる、コーチングで部下を支援する
- ビジョン型リーダー
【特性】緻密な計画性・段取り力・行動力でメンバーの羅針盤となる
【モデル】坂本龍馬
【有効性】メンバーが成熟している場合に有効
【行動要素】明確なビジョン(ゴール)に基づいて各個人に明確な役割を設定する、メンバーを観察して適切な行動であれば評価し不適切であれば注意する、個人と組織の成長を調和させながら仕事を進める。
皆さんの周りにいるリーダーはどんな人でしょうか。
また皆さんはどのタイプに当てはまりますか?
近年求められるリーダー像とは
これまでリーダーのタイプなど話してきましたが、ではどんなリーダーが良いリーダーなのでしょうか。仕事内容や職場環境によって変わってきますが、近年は「自主性・目的意識を促すリーダー」というのが求められています。
「2.リーダーシップの4つの型」で話したリーダータイプだと③と④を足したような感じですね。
従来のリーダーシップは①や②のような、いわゆる「俺についてこい」タイプが非常に多かったです。しかし、近年では価値観や多様化という時代の変化に合わせて、メンバー自身にきちんと考えさせ、自主性・目的意識を促すリーダーが主流であると言われています。
近年のリーダーはメンバーが自主性・目的意識を育てるための環境を作るのが重要になります。
そのうえで、良いリーダーになるにはコーチングが非常に重要になります。
これからリーダーになる方や、現在リーダーとして働いている方はこのコーチングについて深く調べてみることをおすすめします。
私が出会ってきたリーダー達
ここからは雑談になります。
私はIT系サラリーマンとして数年間働いてきましたが、その間にチームが変わったりと3人のリーダーの下で働きました。ここでは部下の目線でそれぞれのリーダーの下で働いた時の感想を話したいと思います。
・1人目:技術力があるが基本的に仕事を振るだけ
この人は私が新人時代のリーダーです。技術力がありこちらから質問すれば解決に向けて方向性を教えてくれる方でした。新人時代の私にとってはとても頼りになる存在でしたね。
・2人目:進捗管理絶対タイプ
この人は私のチームが変わってすぐのときのリーダーです。進捗管理がきちんとしていて毎日数回の報告をしていました。技術的なことはメンバー内で解決する感じでしたね。この時は私もそこそこ業務経験をしていたので進捗管理さえきちんとしてくれるならいいかという感じでしたね。まさにメンバーの成熟度によるといった感じですね。
・3人目:メンバーに丸投げ
この人は2人目のリーダーの後にリーダーになった人です。これが正直最悪でした。。かなり年配の方だったのですが、仕事はすべてメンバーに流すだけで進捗管理等も行わず期限がぎりぎりになったら「進捗どう?」と聞いてくるだけです。なのでリーダー層が集まる会議でも進捗を把握しておらず、当時議事録をとるために参加していた私が代わりに答えていました。
このように同じ職場でもリーダーのタイプは様々です。正直上記で紹介したタイプに必ず当てはまるわけではなく、ダメダメなリーダーも多いです。
皆さんの現場のリーダーはどうでしょうか?
リーダーを目指す方、現時点でリーダーの方も参考にしてみてください。
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