高配当株で不労所得を得ることが私の夢です。
将来、働かずに不労所得だけで暮らすためには、高配当株投資が一つの鍵になると思っています。
今回は今後持ち続けたい高配当株を自分なりに徹底分析していきたいと思います。皆さんの参考になるように詳しく、わかりやすく分析していきますので見ていってください。
今回は「三菱商事」を徹底分析します。(2025年7月15日時点での分析です)
株価
評価:★★★☆☆
三菱商事の株価の推移は図1の通りです。1株当たりの株価は現在約2,900円となっています。

2020年あたりから上昇していた株価ですが、現在はレンジ圏で明確なトレンドが見えません。
チャートを見ても積極的に買いに向かう局面ではないと判断します。
業績
評価:★★★☆☆
三菱商事の業績は2023年に最高益となった後、減少傾向となっています。最高益と比較すると現状はもちろん減少となってしまいますので、今後の注視が必要です。
これから下がっていくのか、安定していくのかを判断する段階だと思います。
配当
評価:★★★★★
三菱商事は高い配当利回りを維持している会社で、近年も右肩上がりでの増配になっています。
三菱商事が発表した「経営戦略2027」からも、株主還元の意識が高いことがわかります。
「経営戦略2027」の詳細は三菱商事の公式ホームページを確認ください。
優待
評価:★☆☆☆☆
三菱商事は株主優待制度を導入していません。
ただし、株式を保有していると東洋文庫ミュージアムご招待券や卓上カレンダーが届くようです。これを優待と考えても魅力的というものではないため、評価はできません。
市場
評価:★★★★☆
三菱商事は日本の5大商社の一つで、その中でも売上、利益ともにトップクラスです。
ただし、他の商社株と比較しても突出してよい点を挙げることはできないため評価は一つ下げたいと思います。
将来性
評価:★★★☆☆
商社株は分散されたビジネスモデルのため、比較的守備的な株と考えられています。 三菱商事だけでなく、日本の5大商社の2020年までの株価を見ると緩やかな成長と判断できます。これは商社株のビジネスモデルが大きな成長がしにくいためだと考えます。
一方で2020年代に入ってからは株価大きく上下しているため、「経営戦略2027」を発表している三菱商事は今後数年間が成長の正念場となる可能性があるのではと個人的に思っています。
危険性
評価:★★★☆☆
(★☆☆☆☆:とても危険(リスク大)~★★★★★:とても安全(リスク小))
三菱商事に限らず、商社株には特有のリスクがあります。
商社株は海外情勢に大きく左右されます。為替、政治、環境、資源、地政学などの影響を大きく受けます。
商社株は高配当という魅力や、分散効果が高い株というイメージが先行しますが、このようなリスクも頭に入れておきましょう。
合計スコアと総括(こんな人におすすめ)
三菱商事の合計スコアは22点(35点満点)となります。各評価は以下の図2のようになります。

★総括★
・商社株はビジネスモデルが分散されているため安定、保守のイメージ
→成長狙いでは積極的に投資の必要はない認識
・高配当の魅力はあるので配当目的のポートフォリオとしては適している
→商社株は同じような株価の動きをしているので、商社株を複数持つ必要はない(商社株を複数ではなく他の業種に分散が望ましい)
・2025年7月時点ではレンジ圏なので今後の動きを見てからで良い
→個人的には株価が2,300円~2,400円の付近(最高益の株価上昇前)で停滞したら買いを考えます
→ここから株価が上がり続けたらもう諦めて買いません(高値掴みになる可能性と成長性の観点から)
・為替や地政学などのリスクは常に頭に入れておくこと
まとめ
今回は三菱商事について分析してみました。
三菱商事は高配当株としても人気ですし、株主還元を積極的に行っている企業ですので、高配当株投資として保有するのはありだと思います。
ただし、2020年以降、株価が大きく動き出しているので、買うタイミングは非常に難しいというイメージもあります。資金に余裕がある人は株価の動きを見ながら段階的な買い増しが適切と考えます。
とりあえず高配当株を買ってみたい人(商社株に強いこだわりのない方以外)は、もう少し落ち着いた動きをしている高配当株を狙ってみたほうが良いと思います。
今回の分析は私の視点ですので、あくまで参考程度で投資対象として検討してみてください。
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