高配当株で不労所得を得ることが私の夢です。
将来、働かずに不労所得だけで暮らすためには、高配当株投資が一つの鍵になると思っています。
今回は今後持ち続けたい高配当株を自分なりに徹底分析していきたいと思います。皆さんの参考になるように詳しく、わかりやすく分析していきますので見ていってください。
今回は「INPEX」を徹底分析します。(2025年8月14日時点での分析です)
株価
評価:★★★☆☆
INPEXの株価の推移は図1の通りです。株価は現在2,000円台前半となっています。

石油、天然ガスなどのエネルギー関連企業の中では、低くもなく、高くもないので星3つの評価とします。
業績
評価:★★★★★
INPEXの業績は2020年のコロナショック時から、現在はV字回復を見せています。2022年に最高益となった後、現在も3,000億円以上の利益をキープしています。
石油や天然ガスの国際価格に左右される企業ですので、右肩上がりの成長とはいきません。ただし、価格変動があっても高利益を出せている直近を見ると、業績は好調と言えますので満点評価とします。
配当
評価:★★★★★
INPEXは累進配当を掲げており、5期連続で増配となっています。直近の発表(2025年12月期)でも90円→100円の増配を発表しています。
INPEXは個人株主が増えていることに注目しており、その観点と業績から、自社株買いよりも配当に力を入れています。 配当面でのマイナス点はありませんので、満点評価とします。
優待
評価:★★☆☆☆
INPEXは配当を重視している企業ですが、株主優待も存在しています。
ただし、長期保有を前提としており、最低保有株数も400株からですので、金額と年数が必要になります。
優待内容はQUOカードです。
高配当株で株主優待を実施しているという点で評価はできるのですが、優待だけに焦点を当てると魅力的というわけではありませんので、星2つの評価とします。
市場
評価:★★★☆☆
INPEXは日本のエネルギー産業における中核企業として地位を確立しています。日本で競合として挙げられるのは「JAPEX」になります。世界シェアで見てみるとINPEXはそこまで高くなく、海外企業のほうが優位に立っていると言えます。
グローバルな観点では競合が多く、脱炭素などのエネルギー転換が起きている今、他企業との差別化をどのように図っていくのかが今後の鍵になると思われます。
将来性
評価:★★★☆☆
INPEXには「イクシスLNG」「アバディLNG」という2つの主軸プロジェクトがあります。
イクシスLNGは、安定的な生産を継続しており、今後も安定した利益を生み出すプロジェクトの一つです。
アバディLNGは、まさにこれからのプロジェクトで、アジアを中心として展開する準備段階にあります。INPEXが将来成長していくには、アバディLNGの成功が一つの鍵になると思います。ただし、まだ準備段階であり、今後のコストなど不確実性が高いことも事実であるため評価は星3つとします。
危険性
評価:★★★☆☆
(★☆☆☆☆:とても危険(リスク大)~★★★★★:とても安全(リスク小)) INPEXはエネルギー関連事業であるため、特有のリスクはもちろんあります。
新型コロナウイルスの時のように、原油価格の急落時には業績が大きく悪化します。その他にも、自然災害、為替変動、エネルギー転換への対応、大型プロジェクトの不確実性などリスクは少なくありません。
合計スコアと総括
INPEXの合計スコアは24点(35点満点)となります。各評価は以下の図2のようになります。

★総括★
・高い株主還元
→累進配当など配当に力を入れています
・直近の利益水準が高い
→イクシスLNGが成熟しており、今後の利益も期待できる
・大型プロジェクトの不確実性
→先行投資が必要で、コストが不明瞭
・特有のリスクあり
→地政学、為替などに業績が良くも悪くも直結する
まとめ
今回はINPEXについて分析してみました。
INPEXは配当を非常に重視していることがわかります。
近年の業績は良く、今後の大型プロジェクト次第では大きな成長も見込めますので魅力的だと思います。
ただし、エネルギー市場特有のリスクには注意が必要です。分散投資の一つとして考えるのが良いと思います。
今回の分析は私の視点ですので、あくまで参考程度で投資対象として検討してみてください。
コメント