【中外製薬(4519)】スコア比較で人気の高配当株を徹底分析

高配当株で不労所得を得ることが私の夢です。
将来、働かずに不労所得だけで暮らすためには、高配当株投資が一つの鍵になると思っています。
今回は今後持ち続けたい高配当株を自分なりに徹底分析していきたいと思います。皆さんの参考になるように詳しく、わかりやすく分析していきますので見ていってください。
今回は「中外製薬」を徹底分析します。(2025年10月7日時点の分析です)

株価

評価:★☆☆☆☆

中外製薬の株価の推移は図1の通りです。株価は現在7,000円付近となっています。

図1 中外製薬の株価推移

中外製薬は2020年付近から株価が大きく動き出し、現在は7000円付近と圧倒的な成長を見せています。魅力的な成長ですが、投資をするとなるとまとまった資金が必要になり、簡単には手を出せないため評価は星1つとします。

業績

評価:★★★★★

中外製薬の業績は、長期的に安定した成長を遂げています。近年は売上・利益共に水準が高くなっており、株価にも好影響を与えています。
外部要因で四半期ごとの大きな変動はあるのですが、大きなマイナス点にはならないと判断して評価は星5つとします。

配当

評価:★★★★☆

中外製薬は、安定的な配当成長を目指すとしています。
直近の配当金は右肩上がりで、2025年も増配予定となっています。2025年は記念配当がありますので、一時的に配当金が高くなりますが基本的には堅実に配当を上げているという印象です。
配当性向45%を目安にしているとしていますが、実際は40%前後となっており、配当利回りから見ても、増配の余力を残しつつ持続可能な水準を保っていると思います。
個人的には記念配当も良いですが、通常配当が微増というのが気になりますので、期待値を込めて評価は星4つとします。

優待

評価:☆☆☆☆☆

中外製薬は、株主優待制度を採用していません。還元政策としては配当と自社株買いに焦点を当てています。これは大株主である「ロシュホールディング」の考えと整合しています。優待の有無で企業を評価することは出来ませんが、今回の項目上では優待なしのため評価はなしとします。

市場

評価:★★★★★

中外製薬は、国内の医薬品製造業者としてではなく、グローバルなバイオ医薬品のイノベーションエコシステムを強みとしています。ロシュと提携することで、開発能力を世界市場へ直接供給するパイプラインも確立しています。
国内の競合である武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共などと比較すると規模では劣るものの、バイオ領域における専門性やロシュという巨大な販路を通じてのグローバル性から圧倒的地位を築いています。
このことからも医薬品という需要がなくならない分野において、圧倒的な強みがある中外製薬は星5つの評価とします。

将来性

評価:★★★☆☆
中外製薬の将来性、成長性は以下の2点が鍵になります。

・治験の成功
→過去の実績からも治験結果は将来の収益構造に大きな影響を与えます。
・ロシュを通じた販路の拡大
→中外製薬の最大の特徴であり、継続的に成功させるためには不可欠になります。

これらの観点はリスクとも表裏一体ですので、評価は星3つまでとします。

安全性

評価:★★★★☆
(★☆☆☆☆:とても危険(リスク大)~★★★★★:とても安全(リスク小))

中外製薬の安全性を語る上では、以下4点が重要になります。

・高い自己資本比率
→中外製薬の自己資本比率が極めて高い水準にあります。医薬品という特殊性を考慮すると競争優位性が非常に高いと判断でき、経営の高い安定性を示します。
・開発リスク
→医薬品開発は本質的に高リスクです。開発の失敗は大きな損失となりますのでそのことは頭に入れておく必要があります。
・特許リスク
→製品の特許切れ(パテントクリフ)は、収益に大きな影響を与えます。特許切れ後は、急激な売上・利益の低下が予想されるため、それを埋めるための次世代パイプライン(医薬品候補)が必要になります。
・ロシュ依存
→グローバル展開が最大の強みである一方、ロシュが戦略的に中外製薬の技術を必要としなくなった場合、世界的な販売網を一気に失う危険性があります。

上記から、他の製薬企業と比較して特質性があるのは、グローバル展開の部分になります。他にはない強みである一方、リスクもあるため評価は星4つとします。

合計スコアと総括

中外製薬の合計スコアは22点(35点満点)となります。各評価は以下の図2のようになります。

図2 中外製薬の投資スコア

★総括★

・株価が高い
→まとまったお金が必要です。
・ロシュへの依存が高い
→グローバル展開の強みもありますが、リスクと表裏一体です。依存リスクを許容できる場合は魅力が大きい。グローバル展開を好材料としない場合は、製薬企業においては他の企業を選んだほうが良い。
・安定的な配当
→増配傾向で安定しています。
・製薬企業特有のリスク
→自身のポートフォリオに製薬会社を入れる必要があるのか考えましょう。

まとめ

今回は中外製薬について分析してみました。
中外製薬は製薬関連銘柄の中でもグローバル展開という独自の強みがあります。この強みを評価するのであれば、製薬関連銘柄の中でも一番のおすすめ企業になります。
株価が高くまとまったお金は必要ですが、自身のポートフォリオに製薬関連銘柄を含めたい人は参考にしてみてください。
今回の分析は私の視点ですので、あくまで参考程度で投資対象として検討してみてください。

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