2024年に開始された新NISAですがもうすぐ1年が経とうとしています。
新NISAは旧NISAに比べ1年間の非課税枠金額が多くなっています。そのため非課税枠を使い切れなかった人もいるのではないでしょうか。非課税枠は1年単位なので翌年になるとリセットされます。今年分の非課税枠(特につみたて投資枠)を使い切ってしまいたい人は12月が最後のチャンスになりますので余剰資金がある方はボーナス設定を検討してみましょう。
ボーナス設定の使い方(SBI証券)
つみたて投資枠では自分で決めた金額でつみたて設定を行っていますが、資金が少ない人は毎月上限で設定できていない人も多いと思います。その場合、1か月のつみたて上限は10万円なので、非課税枠を残した状態で翌年になるとリセットされてしまいます。
非課税枠を残さないために一部の証券会社にはボーナス月設定があります。
今回はSBI証券を参考にボーナス月設定の方法を紹介します。
①商品を選択
まずはボーナス月設定を行いたい商品を選択します。普段からつみたてを行っている商品でも新たにつみたてを行ってみたい商品でもどちらでも大丈夫です。
②つみたて設定を行う
下記の図を参考につみたて設定を行ってみてください。
ちなみにボーナス月設定は1年に2回設定できますので、駆け込みで12月に行っても良いですが、資金に余裕があるタイミングで実施しましょう。
③パスワードを入力して設定を完了
パスワードを入力して設定を完了させます。
その後、ボーナス月設定の通りに買い付けができているかきちんと確認しましょう。
使わないほうが良い人
まとまったお金がある場合でも、ボーナス月設定を使わないほうが良い場合もあります。
以下に当てはまる方は本当にボーナス月設定を使用したほうが良いか検討してみてください。
・生活費が苦しい場合
投資は生活費を削ってまでやることではありません。物価上昇が進む昨今は毎月の収入だけで生活することが難しい場合もあります。その場合は投資ではなく生活費を補填しましょう。
・他の使用用途がある場合
自分の欲しい物、自己投資に使うことも重要です。ボーナス月設定はあくまで余剰資金でやることがおすすめです。
・相場の急落、急騰リスクがある場合
株価は様々な要因で急落、急騰します。ボーナス月設定で特に気を付けたいことは急騰時の高値掴みです。直近の相場に比べて著しく上がっている場合は高値掴みに注意しましょう。
逆に急落時は安値買いのチャンスである可能性があります。何らかの要因で一時的に株価が下がっていると判断できる場合は積極的に買ってみても良いかもしれません。
・投資額が一定月に偏り過ぎる場合
つみたて投資の基本はあくまでドルコスト平均法になります。普段は少額しかつみたて設定していない人が特定の月に大量に投資する場合、短期的な市場の変動に大きな影響を受ける可能性がありますので注意が必要です。
普段のつみたて額が少ない人はボーナス月設定を使用せず、翌年のつみたて設定額を増やすという選択肢もあります。
・大きな価格変動がストレスになる場合
ボーナス月設定では一度に多くのお金を投資することになります。投資後の価格変動も大きくなりますので、大きなマイナスに動く可能性もあります。ストレスに感じる方は無理せずに貯金や翌年のNISA枠に使いましょう。
・パフォーマンスが低い商品の場合
つみたて投資枠は数年かけてゆっくり上昇することが基本です。直近のパフォーマンスが低い(下落が継続的に続いている)商品にボーナス月設定で大量に買うことはおすすめできません。
つみたてを行う商品を再検討するのも良いかもしれません。
まとめ
ボーナス月設定は残った非課税枠を一度に使える便利な機能ですが、無理をしてまで使用することはありません。
自分の投資計画に基づいて考えた上で、余裕がある場合は使ってみましょう。
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