次期アメリカ大統領がトランプ氏に決まり、ビットコインやその他仮想通貨の動きが激しいこの頃、投資家にとっては非常にチャンスな相場になっています。
しかし、仮想通貨は変動が大きく過剰なリスクを背負う場合もあります。また、現時点で日本での仮想通貨取引は税制面で恵まれていないため多額の税を納める必要が生じる可能性もあります。
今回は、ビットコインの相場と連動する株式を見つけ、ビットコインの波に乗りながら株式投資でリスクを抑えた取引ができるかを考察します。
ビットコインの近年の動き
まずはビットコインがどのように推移してきたのかを確認していきます。長期的には右肩上がりで推移していますが、短期的には乱高下が激しいのが特徴です。下記に期間ごとのビットコインの推移を示します。（参考：moomoo証券 ビットコインのチャート）
ビットコインと連動していそうな株式
次に、仮想通貨に関連する株を調べ、2024年の推移を基にビットコインと連動しているかを確認します。
①マネックスグループ（証券コード: 8698）
証券事業が中心の企業ですが、仮想通貨取引所の「コインチェック」を運営する会社をグループに持っています。マネックスグループの株価推移を図２に示します。
ビットコインの大幅上昇に伴ってマネックスグループの株価も大きく上昇していることがわかります。ビットコインとの関連性はかなり高い銘柄だと思いますので、ビットコイン取引が活発な間は連動して動く可能性高いです。
②セレス（証券コード: 3696）
暗号資産販売所「CoinTrade」、暗号資産取引所「bitbank.cc」、ビットコインを使った入金サービス「Sobit」など仮想通貨関連の事業を多く展開しています。その他にもフリーランスに向けた事業やモバイルサービス事業を展開しています。セレスの株価推移を図3に示します。
図3 セレスの推移とビットコインとの比較
セレスは暗号通貨事業を中心に行っているため、ビットコインとの連動がとても高いです。ビットコインの値動きに敏感に反応するので、ビットコインがこれからも上昇を続けると予想する人は積極的に買っても良いと思います。逆にビットコイン暴落時にもすぐ株価が反応すると思いますので、セレスの取引を行う際はビットコインの値動きを細かくチェックすることが重要だと思います。
③GMOペイメントゲートウェイ（証券コード: 3769）
決済サービスを主としており、ビットコインによる決済サービスを日本で初めて行っています。GMOペイメントゲートウェイの株価推移を図4に示します。
GMOは直近の2カ月はビットコインに連動しているように見えます。ただしチャートに表れているとおりで株価自体が安定していないため、取引を行う際は注意が必要です。過去数年の株価の動きを見ても順調ではなく、ビットコインの大幅上昇でも株価が高値圏に動いていませんので、ビットコイン関連での上昇は期待できないかもしれません。
④SBIホールディングス（証券コード: 8473）
総合的な金融関連サービスを展開しています。金融サービスが中心ですが暗号資産事業も展開しています。SBIホールディングスの株価推移を図5に示します。
SBIホールディングスも直近のビットコインの値動きには反応しているように見えます。SBIは仮想通貨だけでなく様々な金融商品取り扱っていますが、これからは仮想通貨が与える影響が大きくなる可能性があります。年単位で見ても右肩上がりですの仮想通貨だけでなく投資自体が注目されている昨今は注目してみても良いかもしれません。
⑤メタプラネット（証券コード: 3350）
ビットコインを軸とした事業を展開しています。ビットコインコンサルを行っており、ビットコインを導入する企業のサポート等を行っています。メタプラネットの株価推移を図6に示します。
メタプラネットは事業の中心が仮想通貨ですので、ビットコインとの連動性はとても高いです。良くも悪くもビットコイン次第という感じだと思います。
今回ビットコインとの連動性を調べてみましたが、よりビットコインと連動しているのはやはり事業の中心が仮想通貨関連のセレスやメタプラネットだと思います。ビットコインの勢いは少なくとも2025年も継続すると思いますので、長期的には分かりませんが短期的には投資チャンスかと思います。ただし乱高下は激しいと予想できますので短期の方は特に日々のビットコインの動きに注意しましょう。
まとめ
今回、仮想通貨と株価の関係を調べたことで、仮想通貨の値動きが株式市場にも影響を与えていることが分かりました。 仮想通貨はリスクが大きい、税制で優遇されていないというのは確かに事実ではありますが、株式市場への近年の影響を考えると無視はできません。為替が株価に影響を与えるように、これからは仮想通貨も株価に大きな影響を与える可能性があるため、きちんと学んでいく必要があると感じています。
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